そんなこともあって、2限目からの授業はさらにやる気が無くなった。



希美ちゃんにはお礼と謝罪をしたけど、相変わらず「気にしないで!」なんて、女神の笑顔を向けてくれる。



憂鬱な一日、いつものことだ。



授業で居眠りしても、まだ寝たりないし、唯一真面目に取り組んでるつもりの部活でさえ、満足にレギュラーを取ることもできない。



家に帰れば、隣に住んでるじぃちゃんとばぁちゃんが待ってる。



一緒な家ではないけど、共働きの両親に代わって、夕飯はばぁちゃんが温かい料理を作ってくれてる。



それを、あたしはさも当たり前のように毎日食べて、後片付けも「ごちそうさま」の一言も言わないで、疲れた。と言って、ソファに沈んでテレビを見る。



週に2回ある塾も、ほとんど自習みたいな感じで、テキトーにやって。


たった2時間しかない一応の授業も、寝たり。分かんない問題で躓いたら、先生に聞くのも面倒で、時間いっぱい悩んでるフリして終わったり・・・



ずっとずっと無駄なことしてる。自覚はないわけじゃない。



ただ、そんな生活に嘘でも意味があると思い込ませて、なんとか保ってる。って感じ。



普通ってどんな?



あたしにとって、普通ってこんな。