蘭くんに会えたのは、意外にも早かった。

次の日の放課後に暁さんが迎えに来て、以前偶然会った公園に連れて行かれた。


「よぉ、蓮の女」

「違う、結衣だよ」


相変わらずだった。


「怒った?」

「なんで?」

「俺があんたの大切な奴を呪ったって思って」


確かに、驚いてた。

でも、おじいさんは言ってたから。


『魔の子はその体を乗っ取られ、天の子は抑えるために存在する』


そう聞いて、抑えられないんだって知ったから。


「乗っ取られちゃうんでしょ?確かにムカつくけど、しょうがないことだから……」

「まぁ、俺は意識保ってるけどな」

「へ?」


『魔の子』は乗っ取られるんじゃ……?