“圭君、今年結婚するんだって”


















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誰かのその言葉は、あまりに突然で



一瞬自分の耳を疑った




けれど



なぜか不思議と、



自然にも思える出来事だった。




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正月早々、親戚の集まりやら、初詣やらいろいろあって



なにかと賑やかな所で過ごす日々が多かった。



久しぶりに会う友達や、いとこやおばさん達と話せる機会は



こんな時ぐらいしかないから、すごく楽しみで。



相変わらずだなって思うやつが半分、



様変わりした風貌のやつらが半分。



でも、中身はやっぱり私の知ってる彼ら。



だから、勝手に安心していた。






彼の変化に、気づかなかった。




見た目は全然変わってない。



いつも通りみんなと話してる。



けど、



心の中まで読めないのが現実...