一体恵里は何をやっているんだろう。 あの男と、どこに行ったのだろう。 落ち着け、焦るな。 感情的になるとまた失敗する。 俺はひとまずシャワーを浴びて頭を冷やした。 恵里が帰るまで、眠るなんて不可能。 俺はたまに電話をかけながら、じっと帰りを待つ。 恵里だってもう社会人なんだから――。 結局恵里が帰宅したのは、深夜1時前だった。