1Fのロビーに着き、 これから、このビルへ出勤する人たちの流れとは逆に歩を進めると、 「実さ~ん」 聞き覚えのある声が、左の方から聞こえた。 声の主の方へ首を向けると、 「お疲れさまで~す。」 つかつかと私の方へ向かってくる人物。 桜井さんが、言ってたメガネの若者・・・・たしか・・・・ 「はや・・・と、くん・・・だったよね?」 私の行く道を塞ぎ、 「覚えてくれててウレシイっす!」 軽く体を曲げ、 嬉しそうに少し頭を下げた。