翌日、
私は、ある場所へ向かうため
新幹線のホームにいた。
チケットを片手に
乗り込み、
自分の席を探す。
「もう、13回忌かぁ・・・」
流れる景色に
ぼーっと
視線を送りながら
呟いた。
父と母が亡くなって、
もうそんなに月日が流れたんだ・・・
もう、
実家の家は、ない。
父の親戚から借りていた家で、
その人が更地にしてしまったから。
今更、更地に寄ることはなく
父と母が、
眠るお寺へと向かう。
新幹線を降りて
地下鉄に移動する
妊娠してる影響なのか
人ゴミの
空気がツラい
早く地上へ出たい。
目的の駅へ
電車が滑り込み、
すぐに降りて、
出口に向かい階段を登った。

