「いってきます」 スーツを着て 髪をセットした珠樹・・・ 一段と 男っぽく見える。 私の頬に手が触れて、 唇に軽くキスを 落とし キャリーバックと ビジネスバックを持ち 玄関を出る 「いってらっしゃい、 頑張ってね」 笑顔で手を振り送りだす。 私に向けた 珠樹の この優しい笑顔を、 私が曇らせてしまうことになるなんて・・・