ラブ☆シェア


「はははっ、オイオイ、お礼はいいから、早く食べようぜ」


「うんっ」



フレンチトーストと、野菜いっぱいのサラダ、コンソメスープ、どれも悠二の手作りで、お腹が空いていた私は、全てたいらげた。


食べ終えた食器類を、キッチンで洗っていると、悠二が後ろから抱きしめてきた。


「悠二、もう終わるから待ってて」


悠二は、そんなことも構わず、私の向きをくるりと変えて、また抱きしめた。


「どしたの?」


「実、これ」


私の顔の前に、金色のモチーフにカギのついたキーホルダーを見せた。


「この部屋のカギ、渡しておくよ」


「え? いいの?」


「持っててほしい」


「うれしい、悠二」


悠二の首に腕をまわし、抱きついた。