「桜井さん、チェック終わりましたから、帰っていいですか~?」 「あぁ、ありがとう、助かったよ じゃぁ、また後でな 遅れるなよぉ」 「わかってますって、桜井さんも家族サービスしてきてくださいよ」 「はははっ~ 実に言われなくても大丈夫だって~」 桜井さんの声を後ろに聞きながら、手を上げ、ひらひらさせながら、フロアを出た。 「あ、しまった、モーニング奢ってもらうの忘れたっ」 そんなこと言いながら、エレベーターに乗ると、 ジャケットのポケットにしまいこんだ携帯が振動した。 悠二だった・・・