今はめぐみもいる。

不用意に喧嘩してめぐみに危険が及ぶのは出来れば避けたい。


ちらりとめぐみを見ると、警戒心むき出しで俺の腕にしがみついてケンたちを見ていた。



どうする?

何とかめぐみだけ先に逃がすか?



そうやってめぐみを巻き込まない方法を考えていると、ケンは思ってもいないことを口にした。


「そう警戒すんなよ。今日はケンカするために来たんじゃねぇ」

「は?」


喧嘩するためじゃないなら何しに来たんだ?

こいつら。