血は繋がってねぇし、何の問題もないはずなんだ。

それでもこいつは俺の義姉で、家族で……。



何か、伝えづれぇ。



でも、なんとなくめぐみも俺と同じ気持ちでいるってことが分かる。

だから焦らなくてもいいのかもしれない。


そのうち自然と言えるときがくるだろ。



そう思って、俺は不安も感じずのんびりした気分で歩いた。

今はまだ、繋がる手のぬくもりがあればいいと思ったから……。