まだまだこれからこのヤンキーな義弟の所為で酷い目に合うかもしれないけど、辿り着く想いはきっと変わらない。 だからその言葉は――。 その想いの名前は――。 その日が来るまで大切に取っていよう。 コンクリートの箱みたいな廃ビルから出て、二人で夕日を浴びながらあたしはそう思った。 【END】