◆ ◇ ◆


「どこ行っちゃったんだろう…」

「まさか落ちたなんてことは無いよな…」


「レオじゃあるまいしそれは無いよー」

「オレだって落ちねーっつの」


塔のてっぺんへと続く長い螺旋階段の途中で、忽然とソラが姿を消した。
リオの後ろに居たはずのその姿が消えていることに気付いたのはついさっきだった。

しかしその僅か数分後に、目指していた塔のてっぺんから落ちてくる人影がふたつ。

その光景にリオ達はみんな目を見張った。
それはうららと、西の魔女の姿だった。


「うーちゃん!?」

「なんで上から落ちてくんだよ…なんとか…っ」


レオもアオも、咄嗟に胸に拳を握る。
中に居る住人達。
力を借りてなんとか──

しかしその瞬後、どこからともなく降ってきた雫がリオの頬でぽたりと弾けた。それと同時に景色が揺らぎ、光が溢れて全員の視界を覆う。

世界のすべてを包み込むような、眩い光だった。



そして気がつくとリオ達は、真っ白な場所に居た。

先ほどまで登っていた階段も塔も空さえも無く、まるで果ての見えない白い空間。

そこには倒れたうららと、そしてソラの姿も在った。