聖花学園~花よ咲き誇れ~2



 そして呉羽先生は自分の席に座りノートパソコンのキーボードを打ち始めた。



 今の状況を見ると、怯えていたのはわたしの気にしすぎだったように見える。

 呉羽先生はただ仕事を手伝ってもらいたかっただけなのかな、と……。



 それとも寿先輩がいるから?

 他に人がいるから何もしてこないのかな?


 だとしたら、寿先輩には本当に感謝しないと。




 そんな風に思いながら与えられた仕事をこなしていると、呉羽先生が様子を見るかのように近付いてきた。


 机の上に手をつき、もう片方の手をわたしが座っているイスの背もたれに乗せる。