球技大会が終了した日の夜――。 小都子以外のフラワーがいる談話室でオレは今日見聞きしたことを考えていた。 球技大会の閉会式でもフラワーには役目がある。 でも泣いて真っ赤な顔になった小都子を生徒達の前に出すわけにはいかなかったから、小都子にだけはその役目を休んでもらった。 そしたら、それを心配した生徒達の何人かがソフトボールの競技中あったことを教えてくれた。 ケガをさせてしまったから保健室に行くように言ったとか……。 「保健室……」 眉を寄せて呟いた。