『小都子の衣装の方が大事だ!』 五人、声をそろえて言われた。 それ、どういう意味ですか? 自分達の衣装よりわたしの衣装選ぶ方が大事? わたし、自分で選ぶって言ってるのに……。 わたしの意志はぁ!? 「というわけで、これがイヤならこっちはどうだ? 白い長ラン!」 優姫先輩が持っていたチアガールの衣装をハンガーに戻し、どこからか真っ白な長ランを引っ張り出してきた。 「だから何でそんなのがあるんですか!?」 かまわれすぎて少しイライラしていたわたしは、思わず声を大にして突っ込んだのだった。