「さっきね、由宇花さんと、この間翔子先輩の撮影のとき会った鳴海さんと、先輩達の事務所の社長が来てたの」
「え?」
流依は驚きを露わにした表情で私を見つめる。
「それで、この間の撮影で鳴海さんがわたしを気に入ったらしくて、モデルにならないかって……」
わたしを見つめる目が静かなものへと変わっていく。
何を思っているのか分からないけど、流依は何も言わずに聞いてくれる。
「なるって言うなら、先輩達と同じ事務所に契約して……そして、由宇花さんがわたしのマネージャーになっていろいろフォローしてくれるって……」
“そして、わたしはモデルになりたいと思ってる”
その言葉を続けようとして、押し黙った。
その最後の一言が、どうしても口から出てこない。
そんなわたしに、流依は静かに続きを促した。



