聖花学園~花よ咲き誇れ~2

 
「さっきね、由宇花さんと、この間翔子先輩の撮影のとき会った鳴海さんと、先輩達の事務所の社長が来てたの」

「え?」

 流依は驚きを露わにした表情で私を見つめる。


「それで、この間の撮影で鳴海さんがわたしを気に入ったらしくて、モデルにならないかって……」


 わたしを見つめる目が静かなものへと変わっていく。

 何を思っているのか分からないけど、流依は何も言わずに聞いてくれる。


「なるって言うなら、先輩達と同じ事務所に契約して……そして、由宇花さんがわたしのマネージャーになっていろいろフォローしてくれるって……」


“そして、わたしはモデルになりたいと思ってる”


 その言葉を続けようとして、押し黙った。

 その最後の一言が、どうしても口から出てこない。



 そんなわたしに、流依は静かに続きを促した。