聖花学園~花よ咲き誇れ~2

 
 さっきの流依を見て分かった。


 流依の答えが何であれ、わたしの心は決まっている。



 どっちも捨てられない。



 流依と離れるなんて絶対嫌。

 でも、折角見つけたやりがいのある仕事も諦めたくない。


 なら、どちらも掴み取る道を探すだけ。


 完全には無理でも、理想に近い道はきっとあると思うから。


 あると、信じるから……。




 わたしは勇気を出すように唇を一文字に引き、顔を上げて口を開いた。