「……まあ、何にせよ流依に聞いてみることね。案外あっさり許してくれるかもしれないし」

 わたしが悩んでいることを悟って、由宇花さんは最後に明るくそう言った。



 本当に、あっさり許してくれるといいけど……。



 と思いながら、わたしは由宇花さんに困ったような笑顔を向ける。



 そうして、いくつか挨拶を交わし由宇花さんも帰って行った。


 三人がいなくなったことで用事も終り、私も学園長室を後にする。





 流依になんて切り出そうか、悩みながら……。