聖花学園~花よ咲き誇れ~2

「小都子ちゃん。すぐに返事をしなかったのは、流依が原因?」


「っ!?」


 何で分かったの!?


 目を見開いて由宇花さんを見て固まるわたしに、彼女は「分かりやすいなあ」と笑う。


「まあ、付き合ったばかりだものね。大体は分かるわ」

「え?」



 何で、わたしと流依が付き合ってること知ってるの?

 確かわたし、まだちょっと恥ずかしくて由宇花さんには伝えてないはずなのに……。



「何で……そのこと知って……?」

 やっとのことでそれだけ聞く。

 すると由宇花さんは、なんでもないことのようにあっさり答えた。