部屋の中にいたのは学園長だけじゃなかった。 学園長の机の前にあるソファーに三人の人物が座っている。 まずは由宇花さん。 座ったままわたしに笑顔で軽く手を振っている。 もちろん、由宇花さんに驚いたわけじゃない。 だって、由宇花さんは前にもこうやって学園長室に来ていたし……。 問題はその向かい側に座っている二人。 一人は知らないけどとても綺麗な女性で、もう一人が――。 鳴海さんだった……。