聖花学園~花よ咲き誇れ~2

 

 フラワーとしての学園生活はまだまだあると言うのに、何感慨深く思ってるんだろう。



 そう自重気味に笑った頃、学園長室のドアの前に着いた。


 コンコン

「失礼します」


 いつものようにノックをすると、これまたいつものように中から学園長の声がする。


「どうぞ」

 と促され、わたしは何のためらいもなくドアを開けた。




 でも、中に入った瞬間驚きと不安で頭の中が真っ白になる。


 離したドアが勝手に閉まる音がして、やっと現状を把握しようと脳が働き出した。