初めはこんな言い方をする流依が嫌いだった。

 思い通りになるもんかって感じで、拒絶していた……。



 でも優しい面や、可愛い面。

 頼りになる所とか、逆に守らなきゃって思わされるところ。


 色んな流依を知って好きになってしまったわたしは……。



 こんな命令するような口調すら、愛しいと思う。


 でも、その言葉に答えるのは恥ずかしくて……。



 だからわたしは、答えの代わりに流依の背中に腕を回し抱き返した。