「しても良いか?」 「っ!?」 その声はいつも以上に低く、直接心に届くような囁きだった。 真っ直ぐで真剣な目。 何の覚悟もしていなかったわたしは、今度こそ確実に硬直してしまった。 背筋がピンと伸び、手は拳を握り膝の上。 目を見開いて口を引き結んでいた。 数秒、そのままの格好で流依の真剣な目と相対する。 「……っぷ!」 どこからか吹いたような声が聞こえた。