呉羽先生が学園に来てから約一週間。



 わたし達の寮にもたまに泊まるときがあると言っていたけど、本当に“たまに”だったらしい。

 少なくともこの一週間のうちで泊まったことは一度もなかった。



 だから呉羽先生のことを気にすることはあまりなくなってきて、わたし達は球技大会の準備に集中していた。


 と言っても、わたし達フラワーは応援の練習だけだから放課後三十分程度応援練習をするだけ。

 他の生徒みたいに遅くまで居残ってそれぞれの競技を練習することはなかった。



 他の生徒の一生懸命な姿を見て、少し羨ましく思う。

 多分、実際に皆に混じって競技の練習をしていたらそんなことは思わなかった。