――二日後。



「……流依」

「ん?」

「……何怒ってるの……?」


 それは、待ち合わせしていた流依と合流して翔子先輩の撮影現場に向かっているときのことだった。



 何だか、合流したときからずっと機嫌が悪そうだ。


 話しかけてもそっけない返事。

 しかもわたしの方をあまり見ない。


 その理由の分からない態度に、わたしは寂しさや悲しさを通り越して怒りが湧いてきていた。



 せめて理由言ってくれなきゃ分からないじゃない!