『その、明後日って何か予定あるかな?』

 何を聞かれるのかと少し身構えていたわたしは軽く脱力する。

 そんな自分が可笑しくて、笑みをこぼしながら答えた。


「明後日ですか? 特に予定は入ってませんけど?」

『そっか。良かった……』

 ホッとした様子が伝わってくる。



 明後日何かあるのかな?



「何かあるんですか?」

 疑問をそのまま口にする。


 すると、翔子先輩はポツリポツリと話し出した。

『うん、その日はね……』

 それはどちらかと言うと照れくさそうな感じに聞こえる。


 続く言葉にわたしは本気で驚いた。