でも、小都子は言ったから。


 恋人でなくても、仲間としてずっと一緒にいてくれると言ったから……。


 小都子との繋がりが永遠なら、諦められる気がした……。



 まだ胸にあるこの想いに別れを告げよう。



 僕はきつく閉じていた目を開き、この特等席を見つめた。


 僕だけが知る小都子との出会いの場所。

 僕だけの特別な場所。


 この場所に、小都子への想いを置いていこう……。




「さようなら……僕の初恋……」