コテージには流依が言ったとおり目印があったからちゃんと戻れた。 でも、皆より遅れてきた所為で先輩達に叱られてしまった。 ……優姫先輩はどちらかと言うとからかってたけど……。 まあ、それでも皆無事でいられたから良いだろうって事で三十分後やっと解放された。 そのあとは学園長の作った夕食を堪能し、食後は昨日の小川の蛍を皆で見に行った。 それぞれの想いを交し合った夏の旅の夜はこうして終りを告げる。 次の日皆で帰る頃には、わたしは色んな意味で安心していた……。