聖花学園~花よ咲き誇れ~2

 それは流石にダメなんじゃないかと思っていると、呉羽先生はその子に同人誌を返しながら返事をした。


「俺はかまわないが?」


 …………いいんだ……。


「だが学園長にも許可を取るんだぞ? この学園のことは全て学園長が決めるからな」

 と、呉羽先生は先生らしくしっかり釘もさしていた。



「有り難う御座います!! 多分学園長なら許可をくれると思います!」

 手にもつ同人誌を握り締めながら、その子は嬉しそうにお礼を言っていた。


 その子のあとに続いて他の子も話し始めた。

「そうね、学園長でしたらわたくし達の味方ですもの」

「ええ! 本人の許可が取れたなら、絶対承認してくれるわ!」



 まあ、確かに……。