翌日の朝、少し遅れて和子先輩がダイニングに現れた。


「朝食……いいかな……?」

 ぎこちなく微笑みながらそう申し出た和子先輩に、学園長が「大丈夫だよ」と空いている席を進める。


 皆もすぐに和子先輩を受け入れ、数分後には、いつもの見慣れた朝食風景となっていた。


 まるで、昨日も同じ食卓を囲んでいたかのように……。



 その情景を見て、わたしは何らかの絆を感じた。



 何て言うんだろう。

 こんな……友達とも少し違う絆。


 仲間?

 うん、仲間だ。

 共にいるのが当たり前の状態で……。
 だからといって、離れてしまったとしてもどこか繋がっているのを感じる関係。