夕食は、優姫先輩が盛り上げてくれたおかげでそれなりに楽しかった。


 学園長の料理も自然の食材を使ったものも入っていて、旅行に来たんだな、と何故かここで実感する。



 だって、いつもと違う美味しいものを食べるとそう思わない?



 学園長の料理には癒し効果でもあるんだろうか?

 寿先輩と和子先輩のこともあるのに、何とかなる……ううん。何とか出来ると思わせてくれた。





「サトちゃん」

 しばらくして夕食も終り、片づけをしているとき学園長が声を掛けてきた。


 何だか深刻そうな顔をしている。