聖花学園~花よ咲き誇れ~2

「さっき、コテージから呉羽先生が出てくるの見て……。もしかして小都子ちゃん、あの先生にコテージに連れ込まれて何かされたんじゃないかと思って……」

 そこまで言うと、翔子先輩はまた口を閉ざした。

 また、気まずい沈黙が流れる。



 こんなはずじゃなかった。

 こんな風に、不意打ちみたいな状況で皆に伝えるつもりじゃなかった。


 もっとちゃんと……一人一人にわたしの気持ちを知ってもらって、そして断るつもりだった。


 何でこんなタイミングが悪いんだろう……。



「……その……」

 何か言わなきゃと思って、わたしは口を開く。

 そして無意識に出た言葉は――。




 謝罪の言葉……。


「……ごめんなさ――」

「言わないで!!」


 最後まで言い切らないうちに、誰かの声が止める。