聖花学園~花よ咲き誇れ~2



 こんな人と夏休みでまで二人っきりでいたくない。

 用とやらをさっさと終わらせて帰ってもらわないと。


 そうしてさらに強く睨みつけると、呉羽先生は少し寂しそうに微笑んだ。



 え……?



「つれないな……。まあ、当然といえば当然か……」


 寂しそうな微笑みは演技かも知れない。

 でも、いつも感じる嫌味な雰囲気はなかった。


 わたしは睨む体勢を崩さないまま、心の中では動揺していた。



 嫌な先生で。

 酷い先生で。

 敵とも言える人なのに……。

 何でわたしをそんな悲しそうな目で見るの!?