聖花学園~花よ咲き誇れ~2

「な……んで、ここに……」

 わたしは自分の目を疑った。

 でも、何度瞬きしてもそれは呉羽先生の姿をしている。


「……お前に用があったからな……。何、すぐに済むさ」

 そう言った声も呉羽先生のものだ。


 間違いない。


「わ、わたしに何の用だって言うんですか?」

 少し戸惑いつつも、わたしは出来る限り冷静に聞いた。


 いつものように、凛とした態度で……。


 呉羽先生はわたしに近付きながら答える。

「まあ、別に夏休みが終わってからでも良かったんだがな……。フフッ、逸る心を抑え切れなかったようだ」


「だから、それが何かを聞いているんです」

 答えになっていない答えに、わたしは軽く呉羽先生を睨みつけた。