何考えたか、なんて……。
言えるわけないでしょう!?
それでも何か言い訳をと思って口をパクパクさせていると、流依は「しまった」と呟きながら真剣な表情になった。
「こんなことしてる場合じゃなかったな。早く手当てしないと」
そう言うと、流依はわたしに「掴まってろよ?」とだけ言って歩き出した。
結局、降ろしてはもらえないみたい。
わたしは仕方なく流依にしがみつく。
水に濡れて冷たかったはずなのに、流依と密着した体はもう熱くなっていた。
普段女装をしていても、やっぱり流依は男。
わたしを抱き上げる腕はしっかりとした筋肉がついている。
どうしたって意識してしまう。
流依のいい匂いに包まれて、わたしはまたもや流依への思いを再確認することになった。



