はっきり言って。


「……カッコイイ……」


 さっきクラスの一人が言っていたように、妖艶な雰囲気をかもし出している。


 フラワーの皆とは全くタイプの違う男の人だ。




「でも……」


 学園長の言ったことを真に受ければ、こんな顔してかなりえげつない性格してるんだ……。


 流依たちに心配かけるわけにもいかないし、出来る限り近付かないようにしておこう。


 そう思ってわたしは写真をとりあえず机の中に入れた。






 その思いが無駄だったことに、わたしは数時間後気付くことになる――。