昼食のバーベキューの片づけをしていると、ふと水の流れる音に気付いた。


 近くに小川でもあるのかな?


 そう思って、わたしは水音の方に足を向ける。

 まだ片付けの途中だったけど、つい涼しそうな音に惹かれてしまった。



「わぁ……」


 木々の緑の中に流れる川を見て、わたしは思わず感嘆の声を出す。


 水の流れは太陽の光を反射してキラキラ光っている。

 河原には木の葉形の日陰が出来ていて、何とも涼しそうだ。



「来たときは気付かなかったな……。近くにこんなにいい場所があったんだ」

 言いながら、わたしは川に手を差し入れた。