「そうですよ。まず俺達に説明してください」


 すると、翔子先輩が「ゴメンゴメン」と苦笑いを浮かべながら説明してくれる。


「毎年夏休みになるとさ、学園長がオレ達に労(ねぎら)いの意味を込めて遊びに連れてってくれるんだよ」

 その説明に続くように和子先輩が話し出した。


「それで、まず海か山かを……決めようとしてるんだ。……去年は由宇花先輩の所為で、山になっちゃったから……やっぱり海かな……」


「やっぱりそうだよな!? 小都子の水着姿も見てぇし」

「っぅえぇ!?」

 和子先輩の言葉に嬉々として同意した優姫先輩。

 その台詞に、わたしは思わず顔を赤くして大声を発した。



 み、水着姿!?

 いや、別に嫌なわけじゃないけど。

 でも、改めて見たいとか言われるとかなり恥ずかしい。