……これって、褒めてくれてるんだよね……? 何だか、気恥ずかしいな……。 でも、嫌じゃなかった。 一人の人間として認めてもらえたような……。 そんな感じがしたから……。 「じゃ、そろそろ戻ろうか」 優姫先輩がそう言い歩き出すと、流依がさり気なくわたしの手を握ってきた。 「教室まで送る」 短くそう告げると、わたしの手を引いて歩き出す。 わたしはその手を握り返して続いた。