心配かけちゃったな……。 と、申し訳なく思う。 でもごめんなさい。 わたしは皆を守りたいの。 守られるだけじゃなくて、守りたいの……。 だからわたしは笑顔で「大丈夫です」と答えた。 「心配かけてごめんなさい。でも、もう皆を巻き込みたくなかったんです」 だって、本をただせば自分が招いた結果だから……。 だから皆にこれ以上迷惑はかけたくない。 「だから次からもわたし一人で行きます」 そうはっきりと言うわたしに、優姫先輩は「はぁ~」と諦めのため息をついた。