聖花学園~花よ咲き誇れ~2

「何かあったら大きな声か音を立てますから、まずは一人で行かせてください」

 意志を曲げるつもりはないことをはっきりと伝える。


 同時に、止めたって聞かないと目で訴えた。



 先に観念したのは優姫先輩だった。

「はぁ……仕方ねぇなぁ……」


「有り難う御座います」

 ため息交じりでも許してくれた優姫先輩に感謝する。

 そして、次に流依を見た。


「流依、お願い」

「うっ……」

 上目使いで頼むと、流依は言葉を詰まらせる。

 それでもまだ許しは得ていない。


 だからわたしは尚も上目使いで頼んだ。


 すると……。