一日間を空け、木曜日。


『1-Aの桂 小都子さん、呉羽先生がお呼びです。保健室までいらしてください。……繰り返します――』


 三度目の呼び出しの放送が流れる。


 この日真っ先に来てくれたのは流依ではなく優姫先輩だった。



 そういえば、1-Cの木曜の五時限目は体育だ。

 だから流依は着替えに行ってるのかもしれない。


 先週もその所為でついてくることが出来なかったんだから……。



 何だか、いつも流依が真っ先に来てくれていたから、いないと不安になるような気がした。



「小都子、大丈夫か?」

 わたしの思いを知ってか知らずか、優姫先輩がわたしの顔を覗き込んでくる。

 その顔は心配そうに眉を寄せていた。