『1-Aの桂 小都子さん、呉羽先生がお呼びです。至急保健室までいらしてください。……繰り返します――』


 寮での一件があった翌日。

 今度は間を空けず呼び出しが入った。



「また? 確か先週も呼び出されてたわよね、アイリス様」

 クラスメイトの疑問の声を聞きながら、わたしはゆるゆると立ち上がる。


 昨日の今日で、尚更足取りが重い。



 行きたくないな……。