「っ!」

 自分でも顔が赤くなるのが分かって、それを見られたくなくて顔を逸らした。




 誕生日の夜、流依と二人で話をした頃から何だかおかしい……。

 元々美形だしカッコイイなとは思っていた。


 でも、それは他の先輩達にも言えること。

 抱きしめられたりキスされたり、そんなときは決まって恥ずかしくて赤くなった。



 でも、この間流依がわたしを守るからと言ってしたキスは、恥ずかしいとか思わなかった……。


 良く分からないけど、自然と受け入れられた……――。



 そのときから、何だか流依の存在自体にドキドキしている気がする。


 今も、繋いでいる手が熱い。