『緊急事態発生。繰り返す。緊急事態発生。南の町グリーデンにて、戦闘開始。増援に向かえ。』 警報のブザーと共に、放送が流れる。 ライルは小さく溜息をついてポケットにあった銃弾を出した。 「俺の弾だ。ウェンディ、これを使え。」 「サンキュー。行くか。」 ライル、17歳、ウェンディ19歳。 少年達は、今日も戦闘に駆り出される。 いつか、明るい『明日』を手に入れるために−…。 .