聖花学園~花よ咲き誇れ~

 流依は、じっとわたしを見て疑問に答えた。




「お前の……ためだろう?」




「え……?」

「本当は綺麗なのに、何故か地味に徹(てっ)している。それを変えたかったんだろう? フラワーになれば、どうしても綺麗にならなきゃないからな」


「…………」


「十歳頃までのお前は普通に可愛かった。……十歳を過ぎて、綺麗になるだろうと思わせる雰囲気にもなってきた。でも十一歳になる頃からお前は少しずつ変わり始めた……中学に入る頃にはすっかり地味な女が定着していたな」


「…………」


「十歳のころ、何があった?」


「っ!」

 わたしは、泣きそうな、困ったような顔で流依を見た。