次の瞬間、周囲から歓声が沸き上がった。


「良かった、仲直りされて!」

「アイリス様! カトレア様! 素晴らしいです!」

「ううっ……ぼんど、よがっだーっ」


 泣いている子までいるのか、泣き声混じりの声まで聞こえる。


 良かった。

 この様子なら今日中に、全校生徒にわたし達が仲直りしたことが伝わりそう。


 そしたら、もう昨日みたいないさかいは起きないよね?



「良かった……」

 わたしは思わず呟いた。


 それを聞いていた流依が、わたしの手を握る力を少し強めた。