聖花学園~花よ咲き誇れ~

「なっ!? おい待て!」

 流依は、逃げるように立ち去ろうとするわたしの腕を掴んだ。


「やっ、離して!」

 そう言って、わたしはその腕を振りほどこうと流依のほうを見て止まる。

「――っ!?」



 流依は、今まで見た事の無い悲しい表情をしていたから……。


 何?

 何でそんな顔するの!?


 わたしは戸惑った。

 だって、流依はいつもクールで、時に強引で、動揺したことなんてなかったから……。