聖花学園~花よ咲き誇れ~

 流依も座ろうともせずにそのまま黙っている。



 先輩達は流依に謝れって言ってたけど、わたしはきっと謝られたって許せない……。


 キスマークは消えても、心に受けたショックは思っていた以上に重かったから……。





「……謝らなくても、いいわ」

 気まずい雰囲気に耐え切れず、わたしはそう言った。


 流依は、軽く驚いたように「え?」とわたしを見る。


「今謝られても許せそうにないし。……要は他の生徒の前では仲良くしていればいいんでしょう? それくらいの演技、して見せるわ」

 わたしはそう言い捨て、出入り口のドアへ向かった。


 わざわざ謝罪の場をセッティングしてくれた先輩達には悪いけど、わたしはこれ以上流依と二人っきりでいたく無かった。